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オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せず

ワタクシがちょこちょこと実際に足をはこんで買っているコダワリの品々。

板あめ

山屋 御飴所@松本
お値段: 250円(家庭用 ワレもの) /袋入各種400円〜

松本からもう一つ。
こちらは今回の旅で出会ったお菓子です。
私、この飴を初めて口にしてしみじみと感動いたしました、
米飴を薄く薄く延ばして間に落花生を入れています。
海の向こうアメリカのSee's Candyに似て非なるピーナツブリストルという商品があります。
バタースカッチ(固いキャラメルみたいなもの)にピーナツが入ったお菓子です。
なくなってしまった神田精養軒のアーモンドピット、古のおやつ、アーモンドロッカもバタースカッチにナッツ、の飴菓子です。
それぞれ悪魔的に美味しいものですが、「板あめ」はカテゴリは同じでも、そこからバターとクリームを抜いて侘び寂びを加えた繊細な味わい。
日本人のDNAに働きかける甘味です。

山屋御飴所(おんあめどころ)はなんと創業342年。当時の年号は寛文ですよ。将軍は家綱。天皇は霊元。松本城主は水野家です。
山屋さんは不明ですが、他の松本の飴屋さんの起源ではお殿様が江戸で仕出かした不始末のとばっちりを受け、石高減。武士を辞めざるを得ない中、致し方なく飴屋を始めた、との記述を見つけました。
殿、勘弁してくださいよ、と沢山の臣下が浪人になったのでしょう。
当時の飴は米と麦芽から作っていたので米を商品加工するには武士の身分がアドバンテージとなったようです。

頭の痛い上司をお持ちの方々、人間万事塞翁が馬。何百年も喜ばれる商品が生まれるきっかけ、になることも。
(もう上司や社長の方も部下や社員と身体は大事にしましょう。)

松本に沢山あった飴屋さんも今は数軒。
各店のHPを拝見しましたが、板あめはそれぞれのお店に商品としてあります。
食べ比べるのも楽しいですね。

日本の飴、あまり好きでない方もいらっしゃると思います。私もそうでした。
しかし、この飴は好きです。歯にも付かず、ピーナツと相性抜群。悪甘くない。食べ出すと止まらない。
赴いて、かつ取り寄せちゃうかもしれません。今まで知らずにいたことが悔やまれます。

そして山屋さんの旧売店は今は木工作家の三谷龍二さんのショップ「10cm」になり、クロス型の10cm板あめが販売されていました。342年続くだけあって、なかなか商売御上手。
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ね。いい風情でしょ。
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おまけ
右の三粒はやはり創業130年の和菓子店「開運堂」の洋菓子部門、五月のバラの「ビジュトリー」。マカデミアナッツ入チョコ。可愛いイラストは柚木沙弥郎氏のもの。松本、老舗多し。
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