オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せず

ワタクシがちょこちょこと実際に足をはこんで買っているコダワリの品々。

(農)下村婦人会市房漬加工組合の柚子胡椒

購入場所: 熊本館@銀座
お値段:  378円

いまでこそ全国区になったお薬味の柚子胡椒ですが、一昔前は限られたお店でしか購入できませんでした。
この薬味を教えてくださったのは、現在お料理の先生として御活躍のKちゃん。
それからはちょいと気取った食材屋さんに赴く度、柚子胡椒がないかどうかチェックしました。

何かの雑誌でこの熊本の「(農)下村婦人会市房漬加工組合」のを見つけて買いました。当時は170円位だった気がします。

Kちゃんがこちらを使っていたかは不明ですが、教えていただいた豚肉と法蓮草の常夜鍋は柚子胡椒と合わせて我が家の冬の定番に。
晩秋の軽井沢でこの鍋が食べたくて、でも柚子胡椒なしには無理だわっ!と持参していたものです。
鍋のお薬味にはもちろん、お酒で溶いて鶏や葱をつけ焼きしたり、オリーブオイルと合わせてドレッシングにしたり、と柚子胡椒は大活躍。
我が家は祖父が九州の出身とのことでDNAを刺激するのかもしれません。

先日、無農薬の青柚子から柚子胡椒を手づくりしている、という先輩のお話を伺い、私も近々婦人会デビューしたいと考えています。

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余談ではありますが、熊本館は物産館の中でもわりと早くから都内に出店していました。場所も旧電通通り=外堀通り日動画廊の並びの一等地。
くまもんなんてまだ存在していない時代です。
数寄屋橋に阪急と東芝ビルがあり、旭屋書店があった昭和〜昨年。
地下の「はしご」という支那そば屋にパイコウダンダン中辛という麺をよく食べに行きました。
今回、ビルが壊されている風景を見て少し寂しくなりました。
Kちゃんとは旭屋書店や三愛ビル並びにあった今はなき近藤書店の2階で待ち合わせてシシリアにご飯を食べに行ったものです。
1964年の東京オリンピックで東京は激変したそうですが、変わらない風景を期待してはいけないのでしょうか。
今日は国立競技場最後の日、ブルーインパルスが神宮の空に舞い、また昭和にサヨナラした暑い一日でした。
更地になった数奇屋橋交差点の東芝ビル跡地。熊本館はこの反対側です。
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