オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せず

ワタクシがちょこちょこと実際に足をはこんで買っているコダワリの品々。

野沢菜おこわ

購入場所: 柏倉製菓@旧軽井沢テニスコート通り
お値段: 610円

暑い東京を離れて軽井沢に行ってみました。軽井沢でも昼間は30度を超えていましたよ。
ここまで暑いと気持ち良い太平洋高気圧のがんばりです。

軽井沢の旧道は昔ながらの商店やこの時期出店する関東や関西の各店舗で昼はそこそこ賑わう通りですが、夜7時を回ると人っ子一人いないくらい閑散としてしまい、過去の賑わいを記憶しているものとしては一抹の淋しさを覚えます。

7月の最終週末には平成の皇室にとっては極めて重要な場所である(財)軽井沢会でテニスのトーナメントが行われ、8月の第一週の週末にその年の優勝者が決まります。
毎年ドローが発表される頃が、「夏」の始まりでした。
ある時期までは優勝者がテニスコートから至近の「わかどり」に陣取り、テニスウェアの人々がおめでとう、を伝えに店に立ち寄り家路についたものです。
いまやトーナメントもレベルがあがり、そんな雰囲気もなくなりつつあります。
町を歩くテニスウェアの人もめっきり減りました。
柏倉製菓はテニスコート通りに店を構える餅菓子屋さん。
花豆赤飯、あんドーナツが有名です。
柏倉にはいつもおばさんが店にいらして、こちらで売っている角二味噌を買うと嬉しそうに「いかに角二味噌が美味しいか」をお話ししてくださいました。
おばさんは何年か前に亡くなりました。まだお若く見えたのに、良き軽井沢をご存じの方が亡くなるのは残念です。改めてご冥福をお祈りします。
花豆のほのかな甘さが苦手な私がお気に入りなのはこちらの「野沢菜おこわ」。
3、4年くらい前から週末だけ、とか気まぐれに目にしました。
炊き上がるのも他のおこわ(花豆、山菜)より遅いのでタイミング良くないと買えません。おかずとも合うので、買えると重宝。夕飯や車中の昼食になります。
今回車中でいただきましたので、いつも以上に写真が悪く、ごめんなさい。
他であまり味わえない「野沢菜おこわ」、もし軽井沢にいらっしゃる機会があれば是非召し上がってください。
大根おろしの辛味餅もお勧めですが、必ず汁が垂れますのでご注意ください。

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おまけ
スーラータンメンで有名な赤坂榮林の軽井沢店。実は豚肉焼きそばが超オススメ。夏の軽井沢に出て52年。他の老舗が撤退する中、たいしたものです。
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