オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せず

ワタクシがちょこちょこと実際に足をはこんで買っているコダワリの品々。

生ういろう

いただきものです。

尊敬する先輩からお土産をいただきました。
山口県の銘菓、「たまや」の生ういろうです。
ういろう、といえば名古屋か小田原と思っておりましたが山口にもありました。
いや、室町時代にういろうを作ったのは山口県の方だという説もあります。
もとはお隣の中国のお菓子ですから地理的にもあり得るお話です。
ういろうは米粉に砂糖を入れ練ったものを蒸したお菓子。
今回の生ういろうは黒糖味。米粉でなくわらび粉で出来ているそうです。
甘過ぎず、お菓子の原点のような素朴な味わい。
でも何百年も残ったお菓子。
むちっ、とした歯触りの通常のういろうと異なり、「生」な分、むちっ感は少なめです。「生」ということは火を入れていないのかもしれません。
羊羹でもなく水羊羹でもなく不思議な感じ。
日持ち2日、ということですが納得の繊細な食感。
お忙しい中、届けてくださった先輩に感謝いたします。ありがとうございました。
お茶は別の方にいただいたパリ土産のKUSUMI TEAのGreen St Petersburgで。緑茶にフルーツのフレーバーやバニラの香りです。
山口とロシアの出会い、それもまた良し。

この竹皮模様の銀紙に包まれています。
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おまけ

歌舞伎の演目で有名なブグバグな外郎(ういろう、と読みます。げろうではありません)は、小田原のお薬のようなもので銀の丸薬です。
昔は日本橋三越で買えたのですが今は扱いがないかと思います。
外郎さん、という商品と同じ苗字の方が秘伝の製法で作っていらっしゃるそう。確か特別な井戸なんかも敷地にあるはず。
昔、祖母が愛用しておりました。