オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せず

ワタクシがちょこちょこと実際に足をはこんで買っているコダワリの品々。

築地宮川の鶏肉

購入場所: 築地宮川
お値段: レシートご参照ください

お料理する時、鶏肉はできれば専門店で買いましょう。
前にもご紹介した逗子の「鳥一」や五反田の「信濃屋」などなど。

今回は「築地宮川」です。
なんと正式名称は「宮川食鳥鶏卵株式会社」ですよ。
築地と言っても市場ではなく、古くは明石町と呼ばれた辺り、昔の電通本社ビルのすぐ近くに宮川はあります。揚げ物とかは売っていません。精肉のみ。建物は昭和のかなり前半のものでしょう。
店舗建物と職人さんごと無形文化財に指定してほしいお店です。

こちらの鶏肉は臭みがありません。そしてあっさりと美味しい味です。
特別、「◯◯地鶏」とかではないようですが、スープを取るのに茹でてもアクも少ない。
持った時にハリがある。美しく美味しい鶏肉です。

そして一見に値するのは、店内にて一心不乱に包丁を動かして数多の鶏をさばく無口な人々(老若、男性)。

私はこの光景を見ていると、それが極めて日本的にもかかわらず、「ギルド」とか「徒弟制度」という言葉が脳裏をよぎります。
ある人はひたすらモモを、ある人はタタキを、そしてある人はモミジ(足の先)や砂肝を処理しています。

親方クラスにはメンバーチェンジはないのですが、いつも若い男性が何人かいらっしゃいます。
若いのに偉いなぁ、地方の鳥屋さんの跡取かなぁ、この道の達人になりたいのかなぁ、なんて待っている間に考えながら、ぼぅっと捌かれている鳥ちゃんたちとギルドを眺めています。

今回は骨付きモモのぶつ切り2本分、蕎麦屋の砂場の焼鳥にも使っている赤身(モモ肉)の皮なし200g、団子用のタタキ(ひき肉に卵が入ったもの)300gを購入。
しめて1680円は決して高くありません。
こちらの赤身特上230円@100g(写真)をご覧になれば、普段食している鶏肉がどんなに雑であるかお分かりいただるはず(通常のスーパーにおそらくギルドがないので仕方ありませんが)。
で、なんてったって美味しいんですよ。
このまま、酒で塩を溶いて鶏にまぶし、焼くと塩焼き鳥に。形も美しい。

ということで、久々に宮川の鶏肉で鶏鍋をいたしましたが、やはり美味しゅうございました。
暮れは店の前に行列ができますが、朝も早くから開いておりますので、鶏肉がお好きならお時間作って是非いらしてくださいね。年内は日曜日と12/23はお休みです。

お店の外観。
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店名(社名)
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美味しいお肉はやはり経木で
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特に高くないお値段
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ツヤツヤぷりぷりのモモ肉切身。
スジも処理してあり美しく美味しい。
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モモぶつからスープを取りました。
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今日は下茹した大根と合わせたお鍋。
ポン酢や柚子胡椒で。
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大根美味しくなりました。もうすぐ暮れですね。