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オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せず

ワタクシがちょこちょこと実際に足をはこんで買っているコダワリの品々。

シュー・ア・ラ・クレーム

購入場所: サロン・ド・テ ラ・ベルファム - La Belle Femme ラ・ベルファム@奥沢
お値段:350円

前回予告いたしましたが、美味しいものには貪欲な私が、青山にありましたChamp de chouのシュークリームを追い求めた結果をご報告いたします。

M.O.Fというフランスにおける人間国宝のようや称号を日本人料理人で唯一授与された「美ノ谷靖夫さん」とおっしゃる方が私の好きなシュークリームを作っていらっしゃいます。
今までテレビや雑誌の取材を一切断っていらしたため「幻の料理人」と呼ばれていたそう。
情熱大陸」も「プロフェッショナル仕事の流儀」もお呼びでない。
おそらく貴重な新聞記事を発見しました。
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そんな美ノ谷氏が料理人人生の集大成として2014年夏にオープンしたこちらのLa belle femme。
この店舗と別に中野区の施設カフェ&マンガミュージアム幻橙館でもケーキとカレー、キッシュを提供しています。
…美ノ谷シェフ、何がありましたか気になるところです。

赴きましたよ。La belle femme=美しい婦人。そして恋い焦がれていたシュークリーム。
良くも悪くも昔好きだった人に再会した気分です。
美味しいんです。(クリームすごく美味しい。シューだって美味しいんです。)
飽きずに食べられる良い材料を使ってあるちゃんとしたお菓子。
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モンブランシャガールの絵(多分本物)を見ながらお店でいただきました。
これもすごく美味しいんです。コーヒーだって美味しい。
ケーキ好きな方に差し上げたら喜ばれるだろうし、近くを通ったら自分にも買うでしょう。
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でも、「何か」が腑に落ちない。何故?

その「何か」を言い換えるなら「今でも好きだし、好い人だし(美味しいし)変わってなかったけど、そのジャケットまだ着てるのね…」とでも申しましょうか。仕立ても生地も良いジャケットですけど、いかんせんシルエットが今ではないような。

お店は奥沢駅から少し歩いた住宅街にありますが、ガラス越しに見える店内は「銀座の並木通り、8丁目寄りにあるかもね」というしつらえ。そのガラスには美ノ谷さんの経歴が貼ってあります。貼らないで。
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チラシ表↑

ケーキもクラシカルな形。
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チラシ裏↑

焼菓子も沢山ありますが、包んでいるセロハンは店名もプリントされていない素っ気ないもの。
リーフパイを購入しましたが、そりゃ美味しかったですよ。

なんでしょう、前回ご紹介したPacific drive inの「商業施設を作ることが好きで好きでたまらない!」っていうその部分もオブラートに包んで表面に出さないように作り込まれた感と真逆です。
自分の名前を店名にしてるパティシエだらけの世の中ですが、多分自己アピールには興味がない方なのですね。
いまどき潔いではありませんか。
ただ、長年焦がれていたファンとしては、美味しいのになんだか勿体無い。
誰かお節介してマーケティングしてあげてください。集大成だから。
私ならシュークリームのサイズを小ぶりにして中のクリームをチョコ、カスタード、コーヒーにして3つ組で「petit trois choux」とか名付けて新商品にします。
ちょっと村上開新堂のベビーシュークリームみたいですが、あちらは5ケなので許してもらいましょう。(多分抹茶とか興味が無い方だと思います。抹茶はサダハルアオキさんに任せましょう。)

特筆すべきはケーキの下に敷いてあるもの、他店では銀紙か紙です。これがあまり見たことない丈夫ないいものです。捨てるのを躊躇う質感。
うーん、言い換えると「昔から靴だけはいいもの履いてた」ってことかなあ。
拘り所、掴めません。

興味が湧いた方、奥沢でも中野の幻燈館でも是非買いに行ってください。お味は保証します。

この火を絶やしてはなりません。