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オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せず

ワタクシがちょこちょこと実際に足をはこんで買っているコダワリの品々。

#ういろう

購入場所: 外郎@小田原
お値段: 外郎は1000円

季節が初夏に変わろうとしています。
緑蔭濃く風薫るこの時期。
夜気に緑萌える香りが漂い始め、日も長くなり、なんとなく落ち着かない、気もそぞろな季節。

梅雨入り前のほんの一時期、近郊へお出かけしてはいかがでしょう。

まだ若い友人たちが小田原に出掛け、「ういろう」を購入したとのこと。
お話を伺って懐かしく思いました。
「ういろう」と言っても羊羹のようなものでなく、お薬の一種。正式名称は透頂香。
祖母が愛用しており、帯の間にいつもういろうの入った印籠が忍ばせてありました。

この度、偶然にも主人が小田原に行く用があり、購入してきてくれました。感謝、感謝。
ういろうは外郎家秘伝の銀の丸薬。古い漢方の一種です。歌舞伎市川家の演目で「外郎売」というのがありますが、二代目市川團十郎が喉の病が「ういろう」で治ったことを感謝して作った演目とのこと。
外郎売り、実は曽我五郎時致。
(歌舞伎の演目で「実は曽我兄弟」ってものすごく多いのです。助六もそうですね。曽我兄弟、江戸時代の二十面相です。)
宣伝になるものの、外郎家は「宣伝不要です」と断ったそうです。余裕がありますね。
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店構え、余裕ありそうですね。

外郎売りは大変に長い口上を滑舌良く澱みなく舞台で述べるのですが、先年亡くなられた團十郎さんは見巧者からは「声が悪い」とか散々。(今の海老蔵さんくらいのお年で、まだお名前も「海老蔵」だった頃。)
幼少から若い頃もご苦労なさって、これからの「團十郎」なのに病で早逝なさったのは残念です。

私の友人の書家もこの台詞を見事な作品に書き上げました。彼女も故人となりました。
そんなことを思い出しつつ懐かしい丸薬を。
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中身はこんなです。
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由来も効能書きも楽しい。何にでも効きます。
幼い頃は乗り物酔いをした時、舐めていましたっけ。
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この丸薬は小田原に行かないと買えません。
興味ある方はお出かけください。
わらび餅も美味しいお菓子でした。
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