オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せず

ワタクシがちょこちょこと実際に足をはこんで買っているコダワリの品々。

くず餅

購入場所: 船橋屋 こよみ@広尾
お値段: 432円

くず餅、といえば元祖くず餅 船橋屋です。
小さな頃のおやつはくず餅が多かった私。
このきな粉とくろみつを丹念に混ぜて好みの濃度にして、それをくず餅につけるのが好きでした。

わらび餅は当時それほど口にした記憶がなく、常にくず餅。
当時はカップ入りはなく、箱に入っておりましたね。三角形にカットされたくず餅をいくつ食べるか迷ったものです。
箱入りは割安ですが、ちょっと量も多いのでカップで。少し食べたい時に便利です。

よく考えたらくず餅って不思議なおやつ。
葛餅は葛粉から、わらび餅はわらび粉からつくりますが、関東の「くず餅」は小麦粉を発酵させたものが原料。透明感なくグレーなおやつ。
葛饅頭や葛餡が透き通っているのは原料の違いです。
とろみをつける役割も持つデンプン質の共通点を関東では小麦粉に見出したのでしょう。
確かに関西オリジンの和菓子と比べるとやや田舎くさい感のあるくず餅。
庶民が甘味を楽しめるようになった頃の発明品なのかもしれません。
亀戸の天神様と川崎のお大師さまにお参りする人たちに振舞ったことが広まって今に至るのでしょう。
私は生まれも育ちも東京なのでくず餅、好きです。
カロリーもわりと低い優秀なおやつ。

和菓子が続きました。秋の夜長は和菓子で過ごしましょう。
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