オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せず

ワタクシがちょこちょこと実際に足をはこんで買っているコダワリの品々。

#シティブレンド 珈琲豆

購入場所: 米本珈琲新店@築地場外
お値段: 860円(店頭)@200g

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年末の築地。
わさわさわさわさして多民族がそれぞれ爆買いしたり、スマホ見ながらだったり、串刺し卵焼きを食べながらだったり、まともに真っ直ぐ歩けない中、目当ての店で買物を済ませ、場内でカキフライ食べました。
入ったお店のどうも高めの雑な値段設定や様子に違和感を感じ、味自体は悪くなかったものの、腑に落ちないまま、馴染みの商店でその話をしたところ
「移転前に経営者が変わったんですよ。」
とのこと。
やはり勘は当たっていたのね、次はお薦めの他店を訪問だわ、とぼんやり考えながらフライで脂ギッシュになったお口をさっぱりさせたい気分が高まりました。
築地は実は喫茶店も多く、やはり人間は一息つきたい時はお茶なんだなぁと思います。
チェーン店はないのでそこも嬉しいのですが、大好きな「愛養」はもう閉店していたので、場外の米本珈琲新店でデザートにもなる黒蜜マキアートをゴクゴク。
家の珈琲が切れていたので豆も買わなくちゃ、とお買い物。
珈琲は大好きで、しかも深入り派。
世の中は私の好みより少し軽い煎りのシティローストが流行りです。
嗜好品は突き詰めると細分化や高級化が進みやすい分野ですが、珈琲もいまやワイン並みに豆の産地や煎り方、香りや味の余韻などクラス分けがされています。
最近自家焙煎の素敵な珈琲ショップが増えてきましたが、シングルオリジン(生産地が単一)や豆の種類、焙煎機に拘っていらっしゃるお店が多いですね。
そして、経営者がさっぱりとした草食系の若めの男子、というのも特徴なのでは、と感じています。
煤煙が発生する焙煎は人口密集地では排煙の問題でやりにくい面もあり、地方に珈琲の名店が誕生しているのにはそんな側面もある訳です。
流通が便利になった今、名誉や都会生活にも未練なく、焙煎機と生豆と向き合い豆を売る。
焙煎から包装、発送と完結でき、商品や一杯の珈琲でお客様と関われる。
人との関わりの持ち方としてはそんな暮らしも選択肢の一つですね。
鳥の鳴き声、波の音、趣味の良い音楽と共に珈琲に向き合う暮らし。
内向的な私からすると、実現はともかく、ちょっと羨ましいのも事実です。

が、毎日の雑事や満員電車、チキショーと思うことやそこまででなくともちょっと句読点をうちたい時も人は喫茶するのです。
お酒と一緒です。嗜好品ですから。
米本珈琲や愛養のような良い喫茶店は東京の財産だと思います。

長くなりましたが、珈琲豆は高騰しています。
自家焙煎の珈琲豆は、今は大体700円@100g。
毎朝飲むものだからそこそこ安価で美味しいものが良いと思う訳です。
スーパーやチェーン店の焙煎がいつか分からない賞味期限が一年間の珈琲より、私は米本珈琲をお薦めします。お値打ちと思います。

幼い頃からアメリカンコーヒーは苦手で濃いめにクリームを入れて飲むのが好きな私にとって、良い喫茶店の条件はポーションでないクリームを出してくれる店。家にはクリーム常備。
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最近、KEY COFFEEのクリスタルドリッパーに変えてみました。
ドリップポットは銀製のお茶道具でお湯がまろやかになり、冷めにくいです。
嗜好品ですからそれなりに拘らないとね。
師走の月曜日、今週も頑張りましょう!