オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せず

ワタクシがちょこちょこと実際に足をはこんで買っているコダワリの品々。

ニッキコーヒーゼリー

購入場所: どんパ@銀座
お値段: 650円(税抜き)

喫茶店、減りましたね。
喫茶店の定義は、かなり乱暴ですが席にあらかじめ灰皿があってトーストがメニューにあってスポーツ新聞が置いてあってコーヒークリームがポーションでなくピッチャーで添えられていて男性がお茶してる店ですよ。
マスターが男性でカップが選べてチーズケーキとクロックムッシュ、置いてあるのはカーグラフィックな店は灰皿があっても「カフェ」です。
絶滅危惧種喫茶店のどんパは昔々六本木にもありました。
喫茶店=不良、のイメージがあり、勿論学校で「出入り禁止」を命じられていた頃、一人でも友人とでもまあどれだけ通ったことでしょう。
師曰く
「喫茶店というのは恐ろしい場所で皆さんのような未成年者が入ると入口の落とし穴が開き、下にいる虎に食べられてしまう」と。
.,.上等だ。虎、出してもらおうじゃないか、と思いましたよ。不良ですから。

虎を恐れず通った六本木店は入口スペースと別に奥に広い落ち着くスペースがありました。そこで珈琲とチーズトーストなど食べていたわけです。
入口に水珈琲抽出器具が並び、変わらぬ店員さんがいる店でした。
お年玉でミニ水珈琲器具を買ったりするガキでしたよ。
どんパはその後一度六本木で引越しをしましたが、いつの間にか無くなり、今ではそのビルも建て替えとなりました。

当時はニッキコーヒーはそれほど好みでなく、普通のコーヒーゼリーを頼んでいましたが、どんパといえばニッキコーヒー。(ニッキは肉桂、いわゆるシナモンのことです。)
緑のシールはニッキの印。
ゼリーの上部の白い部分は七分立ての生クリーム。
持ち帰る直前に入れてくれます。
スッキリした苦味、生クリームのほどよいコク、おそらく寒天多めの凝固状態、
銀座の知る人ぞ知る美味しい手土産です。ニッキが苦手でもそれほど感じません。スッキリの手助けをしています。
コーヒー入れてくれるお兄さん、いえ今やおじさん、六本木からの長い長い顔馴染みです。
名前も知らないけれど、お互い元気で頑張りましょう。ちょっとだけユースケサンタマリアはいってます。

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