オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せず

ワタクシがちょこちょこと実際に足をはこんで買っているコダワリの品々。

#KUMAGERA Sans Soufre2015 #ShindoFuni Shiga 3 Vineyards 2015赤

購入場所: 個性的に楽しく、農産物であるワインを美味しくお届けするカタチ ◆◆ にごりワインのヒトミワイナリー ◆◆ NigoriWine HITOMIWINERY
お値段: KUMAGERA 1836円 ShindoFuni 2160円

今日から3月。
先日、イケない口にも関わらず、国産にごりワインとシチリア料理のコラボイベントに参加しました。
ある意味、ものすごい無謀な挑戦です。
滋賀県ヒトミワイナリーの醸造者である岩谷澄人さんがご自身でワインの解説をしてくださり、それに合わせてシチリア屋の大下さんがお料理を供してくださる贅沢な企画。
なんと8種類ものワインをいただきました。
ベロベロ。
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まあ全てにおいてセンスがいいことこの上ないワインです。
ネーミングからエチケットから瓶の選定に至るまで「参りました!」と平身低頭。
(もちろんお料理も素晴らしく美味しかったのですが、今回はワイン中心に。)
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KUMAGERAの裏面。
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ShindoFuniの裏面。
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自信と「美味しく飲んでください」の気持ちが伝わってきます。かと言って説明過多でもない。
そしてこのエチケットも岩谷さんご自身のイラストです。猫好きなんでしょうね。にゃー。
ウィスキーの醸造所には猫がいることもあるようですので、お酒と猫は好相性です。
会場で拝見した他のエチケットのイラストもそれぞれ素敵でした(男性の手のイラスト、痺れました)。
KUMAGERAの瓶の中のパッキングは中身が発泡性ということもあり、工夫をして@¥50のパッキングを使っていらっしゃるともおっしゃっていました。
でも高くないでしょう?
流通はネット直販。
無濾過、酸化防止剤他無添加で契約農家のぶどう使用で国産です。
醸造もステンレスタンクあり、信楽焼の壺あり、で挑戦と工夫を楽しんで作っていらっしゃる。
(個人的には信楽壺で醸造した右から二番目のワインが一番好きでしたが残念ながら販売未定だそうです。)
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その信楽壺ワインに合わせた大下さんのお料理はメカジキのインボルティーニ。
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しかも、それが美味しい個性になっているのが独りよがりでない証拠。
フランスやイタリアの銘柄ワインとはまた別のカテゴリーですが、普段に飲むなら悪酔い物質(私にとっての)が添加されていない「へーっ!」と思えるワインはいいものです。
身土不二(ShindoFuni)」は地産地消のような意味を持つ仏教用語にあたりますが、滋賀県産の葡萄を使用していることからこの名前になりました。
地元葡萄農家の応援にもなる商品(もはや作品)で、この考え方も素敵なことに感じました。

ヒトミワイナリーの母体はアパレル商社とのことで、岩谷さんもとても着こなしがお洒落な方でした。お名前にも氵(さんずい)が入っているし、お水に縁があったのでしょう。
ワイン自体は「澄」じゃなくて「にごり」ですが。

自然素材から出来上がる製品への創意工夫や試行錯誤の上の挑戦、そしてそれに伴う恐らく数多の失敗例がヒトミワイナリーにもあったことでしょう。

25年前にはアパレル商社に就職したにも関わらず、醸造家になった岩谷さん。
上手な彫刻家は石や木をその形に彫るのでなく、石や木からその形を掘り出すだけ、と昔何かの本で読んだような(多分漱石の「夢十夜」)。
岩谷さんはご自身のお仕事を掘り出されたように思います。羨ましい限りです。

ほぼ下戸の私が語るにはおこがましいことですが、「美味しい。買ってみたい。」と思えた楽しいワインでございました。買っちゃいました。
いつの日かヒトミワイナリーに赴きたいものです。
既にKUMAGERAは完売、ShindoFuniも残りが少ない模様です。
他に「はせがわ酒店」のHPから購入可能な模様。

最後に極甘口Doux-Douxのラベルです。
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にゃっかんベー。

センスって大事です。

追記 2016/3/4
信楽茶壺ワイン発売!人気高い模様。
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