オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せず

ワタクシがちょこちょこと実際に足をはこんで買っているコダワリの品々。

#シュークリーム

購入場所:  Les CACAOS

お値段: 480円

 

f:id:onsha:20170203172852j:image

一昨年、五反田から品川に向かうソニー通り沿いに一軒だけパリみたいな外観のお店が出来ました。

LES CACAOS - Home

チョコ好きとしては気になる店名です。

ショコラティエはマルコリーニにいらした方のようで、美しいボンボンショコラがショーケースに並んでいます。

生ケーキやサブレなどの焼き菓子、飲むショコラ、カカオのお茶、パンにつけたら美味しそうなペーストなどもあり、深いカカオ愛を感じます。

「この場所で大丈夫かしらん」とあまりの素敵な外観と周辺環境の違和感を心配しましたが、私の心配を他所に定着したようです。

こちらのシュークリーム、上にカカオニブが乗っており、クリームもシュー生地もなかなか美味しい。

f:id:onsha:20180416121927j:image

普通、ケーキ屋さんではシュークリームは一番安価なことが多い商品ですが、こちらでは違います。

もう少し凝った作りの生ケーキでお値段が低いものもあり、それだけにシュークリームに対する思いが感じられます。切るとこんな感じ。クリームにもほんのりチョコ感。

f:id:onsha:20180416122117j:image

ただこちらを手土産にしても、4ケで2000円とはわかっていただけないかもしれません。

そう。ご自分で召し上がってください。

やみつきになるか、はお任せしますが、一度試す価値は充分にあります。私はお店の前を通ると五回に一回は買っています。

今回はクラシックショコラも購入。

クロテッドクリームまで買って帰り、添えていただきました。

f:id:onsha:20180416122506j:image

近所にあって嬉しいお店です。

次回はチョコとオレンジのペーストを購入予定。

五反田を通過する際に思いだしたら是非素敵な店舗を覗いてみてください。

#犬がいる暮らし②

犬が来て一年が過ぎた。

f:id:onsha:20180413093846j:image

「一年」という時間を犬が認識しているかはわからないが、ともかく私と犬の365日は過ぎ、旅行や悪天候の日以外はほぼ朝夕二回の散歩に行き、餌を与えた。

一年経ち、散歩の時の頑固さがなくなり、それ以外の態度も落ち着いたように思う。

犬種が柴なので、膝に乗るとかいつもベロベロ舐めてくれるなどの愛嬌はないし、よく笑う訳でもない。

大体は寝ているし、寝ている間に近くにいてやればかなり満足しているように見える。

時々目を覚まし「いるわね」と確認するようにこちらを見る。

とはいえ、一日犬に付き添う訳にもいかず、日常の外出はしなくてはならない。

が、出来るだけ不在は4時間程度にして、戻るようにしている。

やや長めの不在にはくるんとしたしっぽをあげて玄関までチョコチョコ走ってくることもあるが、ちょっとした外出だと顔だけあげて「あぁ、帰ってきたの?」という反応だったりもする。

撫でようとしても身をかわすこともあり、抱き上げることはかなりぼんやりしている時しかできない。

新しい我が家での名前はさすがに認識したようで、その名を呼べば(機嫌が良ければ)カツカツカツと爪の音をたててやってくる。

子供代わりとというよりは、もう少し主張もあるし、かと言ってそれほどワガママでもなく、同じ空間にいることで満足なように思う。

車にも良く乗せているが、いつのまにかソフトクレートから脱出してちょこんと後部座席に座っていることがある。

こちらは安全性を考慮しているのだが、自分だけ境界を設けられるのをよしとせず、対等にドライブを楽しみたいように思える。実際よく外を見ている。

f:id:onsha:20180413134324j:image

車内の狭い空間に夫婦と犬。

そう、まるで映画「ハリーとトント」のように私達は同等だ。うちの犬はトントより頼り甲斐はないけど。

夜に外出されるのは変わらず苦手なようで、その際には相変わらずシートをビリビリにしたり、軽いパニックになるのかリビングをぐるぐる走っているが、帰宅すると「おかえりなさい、おかえりなさい、あーまた会えて嬉しい」と出迎えてくれる。

「出かけたからこんなにしといた」的な意地悪さが全くない。本来猫派の私は感心しきりである。

そしてビリビリシートを鼻先に突きつけると謝りまくる。可愛い。

展覧会や映画を観てお昼を食べたり、その後にゆっくりお茶や買物をしたり、という行動は「展覧会のみで帰宅する」が多くなった。

そんな小さな不自由も犬がいるうちは仕方ないし、いいじゃないか、と思うようになった。

このブログを読んでくださっている方はご存知かと思うが、思い立って「何か美味しいもの」を買いに行くのが好きな私の生活は一変した。

かといって手軽なものを買っている訳でもなく、既にご紹介したものを相変わらず買っている。

記事の更新が滞りがちなのはそんな理由だが、赴くことも続けて行くので、気長にお付き合いいただければ幸いである。

私はこの犬を愛してしまった。

片思いかもしれないが、私なりに間違いなく愛している。
健やかに毎日を過ごして欲しいと心から願っている。

お散歩中に会う犬たちや友人の犬と比べても、うちの犬が私にとってのNo.1だ。

そう、私は犬好きな訳ではなく、うちの犬好きなだけの愛犬家である。

おそらく最初の飼い主に可愛がられていたであろう犬に「何らかの事件」が起こり、保健所に持ち込まれ、ボランティア団体の手を経て我が家にやってきた。

犬は一年で7才くらい年を取るというから、推定5歳の犬は35才くらいでシアワセな生活が激変した訳である。

この一年の間にやや体調不良な日もあった。

過去が不明だから既往歴も不明。

大病でないことを願うばかりだが、たとえそうでも惚れた弱みで私が出来ることはしてあげるつもりだ。

人生も犬生も安穏なだけではない。

でもね、あなたの残りの犬生をお預かりしているから、どうぞ私達を信頼して元気に暮らして欲しい。

大好きだよ。

f:id:onsha:20180413140313j:image

#パン ビニュロンブラン他

購入場所: Pain des philosophes

お値段: ハーフ 1500円

f:id:onsha:20180404143732j:image

早い桜は葉桜になり、少し残念ではありますが、陽気が良くなり、まさに「陽」「気」。

暑いようにも思いますが、軽装で外にいて快適なのは有難いことです。

そんな日にはお散歩がてら買物に出かけましょう。

f:id:onsha:20180404144007j:image

今日の目的は神楽坂は東五軒町

昨年9月にオープンしたパン屋さんです。

パンの世界では有名な榎本哲さんという方のお店だそうで、店名は「哲」をフランス語にして「philosophes」と。哲学者のパンです。

結論から言うと、哲学者のパンはとても美味しく私好みです。

まず、題名の「Vigneron」はワイン製造者の意。

rougeは赤ワインで仕込み、blancは白を使用し、それぞれに合うフルーツ、ナッツがザックザク。一切れでもかなりの満足感。

f:id:onsha:20180404151913j:image

ハーフだと1500円、ホールだと2980円と肉みたいな値段ですが、下手なケーキを買うより集まりの席には役に立つようにも思えます。

パン底についている粉まで美味しかった。天晴れなパンです。次回はルージュを購入すると決意しました。

チョコにも特徴あるショコラは生地パリパリで320円。

f:id:onsha:20180404152028j:image

バゲットは三種あり、前回コンプレ(全粒粉)のドゥミを購入したので、今回はショコラと同じお値段の一番ノーマルなバゲットを購入しました。写真ありませんが、人間単純だから、これはもはやすごくお得な気さえします。

私はカリっとした食感が好きなので、クラスト(皮部分)が美味しく、クラム(白いとこ)がモチモチし過ぎていないバゲットが好みですが、こちらのハードパンはいずれもクラストが美味しいです。

美味しいパンが召し上がりたいなら是非一度。

周りにはあまりお店はありませんが、赤城神社や白銀公園が近くにあります。

#神楽坂ロール - オモムケドトリヨセズ-赴けど取り寄せずの亀井堂も赤城神社脇にありますが、そんなにパンやらケーキやら買うのもねぇ、と今回は我慢しました。

陽の当たる坂道の途中の美味しいパン屋さん、品数は少ないですが、各パンの内容は充実。ワインのお供にもデイリーにも!

わざわざ買いに行くのも良し、神楽坂散策の際に立ち寄るのも良し。

やはり神楽坂はフランスに繋がっているのかもしれません。

#レモンチーズパイ

購入場所: ポンポンケークスブルバード

お値段: 500円

 f:id:onsha:20180225215027j:image

早いもので春の嵐とともに3月に。

まだまだ寒い日もあるでしょうが、日差しは柔らかくなり梅も咲き、メジロが飛んでいたり、と春はそこまで来ています。

さて、パイが続きます。

ポンポンケーキさんはその昔、鎌倉付近で移動販売をなさっていました。

鎌倉在住の友人に話しを聞いたり、雑誌やインターネットでその記事を読んだりして「いつか巡り会いたい」と思っておりました。

残念ながら移動販売にはお目にかかれず、時が過ぎてしまいましたが、今回たまたま近くを通りかかったので素敵な実店舗に伺いました。

f:id:onsha:20180226205951j:image

f:id:onsha:20180226205931j:image

明るい気持ちの良い店内。ショーケースには少数精鋭かつ真面目なケーキたちが並んでいます。

が、今回も犬が同行していたので、イートインでなく、テイクアウトで購入。

悩んだ末、レモンチーズパイとニューヨークチーズケーキを。コーヒーもお願いしました。

「コーヒーはドリップするので5分位お待ちいただけますか?」と。

待ちましょう。

そしてレモンチーズパイは繊細な商品故に長時間の持ち歩きには適さない、と伺いましたので「必ず2時間以内にはいただきます」とお約束しました。

コーヒーを淹れていただく間に歩いて30秒のパントリーを拝見することに。

こちらでは雑貨やドライフード、レモンケーキを販売しています。

f:id:onsha:20180301100649j:image 

レモンケーキ(300円)を購入。

f:id:onsha:20180301100743j:image

f:id:onsha:20180301100758j:image

そしてケーキ屋さんに戻るとお店の前でスタッフの方が淹れたてのコーヒーとケーキの箱を持って待っていてくださいました。

いやあ、ありがとう。

早く食べる、と約束したレモンチーズパイはその後知り合いのお店に持ち込んで1時間以内にペロリ。

f:id:onsha:20180301101242j:image

すっごく私は好きな味です。サクサクパイもレモンフィリングも生クリームもバランスが素晴らしい。大きさもちょうどいい。

レモンケーキも美味しかったので、良いレモンが材料なのでしょう。パントリーでもレモンを販売していました。

ケーキは在米経験のある店主のお母様のレシピを元になさっているとか。

ポンポンケークスのストーリーは何かで読んで気になっていましたが、今回まとまったものを見つけたので下記にリンクを貼らせていただきます。

鎌倉POMPON CAKESが移動販売を経て実店舗を構えた理由 | マルナゲ®

仕事やご商売はお菓子といえど、甘いものではありませんが、そのストーリーがハッピーであるように応援したいお店です。

なかなか口に出来ないかもしれませんが機会があれば是非召し上がってください。

私は次回、チョコバナナパイをイートインするつもりです。

#チョコレートパイ

購入場所: ホテルオークラ カメリアコーヒーショップ

お値段: 540円

f:id:onsha:20180105141047j:image

お正月に母の好きなホテルで食事をして、帰り際にお土産に買ってもらいました。

私のチョコ好きのルーツと言えるお菓子です。

パイ生地の上に乗ったフィリングはチョコでなくココアを使っている、と聞いたように思います。

プルプルっとしたチョコプリン状のフィリングです。

生地の部分は正直あまり美味しいとも思わないのですが(端を残して良く怒られました)バランスとしては良いので、このフィリングには折パイよりこのタイプの生地が合うのでしょう。クラシックなパイです。

思えば、幼い頃から冷蔵庫にこのパイは時々ありました。

三人家族だったのに何故かホールで入っていた気がします。

父も甘いモノが好きだったので消費できていたのかもしれません。

が、買ってきた当日と翌日以降はフィリングの上の部分が固まってしまうので翌日以降はあまり食が進まなかったことを思い出しました。なんと生意気な子供でしょう。

オークラはメレンゲの乗ったレモンパイも美味しいのですが、こちらは大人になってから初めて食べたので、メレンゲや酸っぱいものがあまり好きでない母が購入しなかったからでしょう。

当時は赤坂に住んでいたのでオークラは身近なホテルでした。

父はオークラよりも、会社に近い赤坂プリンスや赤坂東急に馴染みのお店が多かったように思います。

そちらのホテルの名物ケーキはあまり記憶になく。

そう、父のお土産のケーキは赤坂TBSの地下にあったTOPSのチョコレートケーキでした。

今のように小さなサイズがなく、真四角のものをかなり無理して食べていました。クリームの多い端っこが好きでした。

美しい凝ったケーキも多い昨今ですが、単純で美味しいエクレアやパイを選んでしまうのは年齢のせいかもしれません。

 大人になって自分でオークラに行くようになり、オークラのコーヒーショップでチョコレートパイを初めて注文した時、家族でホールを食べていた頃を思い出し、随分年月が経ったのだなぁと感じたことを覚えています。

現在リニューアル中のホテルオークラは別館にのみ往時の雰囲気を残しつつ改装中です。

このホテルのゆったりとしたデザインは海外からも保存すべき、と運動があったほどでした。

耐震基準の問題もあるのでしょうが、時流に乗るために贔屓の空間が変わっていくのは寂しいものです。

でもきっとこのチョコレートパイはオークラのメニューに残ることでしょう。

あ、コーヒーショップカメリアではパイアラモードにも出来ますよ。

是非一度、建て直しの前に召し上がってくださいね。

裏ワザですが、ロビー横のバー、ハイランダーでもコーヒーとチョコレートパイは注文できます。

ハイランダーのコーヒーはサイホン式でなかなか美味しいのですよ。ふふふ。

#PRESTATアールデコバー/アールグレイ

購入場所: 日本橋三越地下

お値段: 1026円

 f:id:onsha:20180206114330j:image

Happy valentine!

綺麗なパッケージのイギリスはPRESTATのチョコレート。

ネットでは購入できますが、店舗は日本橋三越地下のみとのことで、赴きました。

f:id:onsha:20180205204739j:image

ライオンちゃんもバレンタイン仕様です。

こちらのチョコは最初友人にいただきました。

正直イギリスのチョコレートはなあ、と思っていたのですが、まあ美味しいこと。

最近のシングルオリジンカカオとかカカオ含有が高いチョコレートとは違うお菓子としてのチョコレートです。

原料も以下の如し。

f:id:onsha:20180206115013j:image

たまにはいいじゃないですか。美味しいなら。

PRESTATはロンドン中心部に店を構える王室ご用達の老舗のようです。

トリュフ、薄い薄いチョコのウェイファー、いずれもパッケージが派手で素敵です。こちらの看板商品はピンクシャンパントリュフ、お値段も日本ではそれなりです。

このバー(板チョコですが)のパッケージもアールデコ調で可愛らしい。

紅茶の国のアールグレイバーはレモンの風味も良くおススメです。

気になったのはチョコレートドリンク。

多分ココアでしょうが、いろいろなフレーバーがありました。

今回、日本橋三越を訪れて改めて感じたのは食品売り場の買いやすさ、です。

多分私が昭和生まれだからかもしれませんが、動きやすいし、見やすい。

今のようにたくさんの商業施設が無かった幼い頃、お出かけと言えば日本橋三越

お洒落して母に連れられて行ったものです。

f:id:onsha:20180206122037j:image

天女もいるし、不思議なデパートだなぁと思っていました。

あの3月11日の地震の日、母はお友達とこちらにおりました。

「この建物と柱は壊れません」と安全な場所にお店の方が誘導してくださったそうです。

遠方にお住まいの母のお友達は電車が動くまで三越劇場に泊めていただき翌朝はおにぎりが出た、と聞きました。

さすがだなあ、と思ったものです。

経営統合伊勢丹と同じグループになりましたが、日本橋三越本店はグループの中でも私の中でも別格です。 

美味しいチョコレートも買えますから是非お出かけ下さいね。

#麩づくし鍋

購入場所:  加賀麩 不室屋 金沢百番街店

お値段: 1944円

f:id:onsha:20180130094531j:image

寒い日が続いております。

早いものでもう2月。

一月は国内に旅行する機会が多く、二週続けて大好きな新幹線に乗りました。

一度目は北陸新幹線にて金沢へ。

大雪の中、長靴でガシガシ歩き回り、美しい景色と美味しいお料理を堪能しました。

f:id:onsha:20180201113011j:image

他にも高校の同級生にほぼ卒業以来再会したり、快晴の翌日には雪吊りの風景も美しい兼六園を散策したり、骨董屋さんを覗いたり、と旅は楽しいものです。

f:id:onsha:20180201113616j:image

そして旅と言えばお土産。

最近は帰ってから楽で旅の余韻が味わえるものを自宅用に選ぶようになりました。

そんな私にぴったりのお土産、不室屋さんの鍋セットです。お出汁とお麩がセットになっているので旅から戻った日の夕飯でもあっという間に出来上がり。

生麩はグルテンの塊ですが、高タンパク、低カロリーでダイエットしてる方が召し上がっても適量なら大丈夫。

小麦粉に塩を加えて練って水で洗って作る生麩、やはり水が豊富な土地、そして手間もかかる名産品は権力者がいた土地の特産に多いように思います。金沢は加賀百万石、前田家がいらした土地ですから、どことなく雅な風土です。

関西では生麩は身近な食品ですが、それは都であった京都に近いから、かもしれません。

生麩は東京だと美味しいものは限られた場所でしか入手出来ませんが、煮ても焼いても揚げても好きな食材です。

江戸にはちくわぶがありますが、「ザ、小麦粉」なあまり粋ではない食材に。おでんや煮物は好きですが、鍋には不向きかもしれません。

不室屋さんは都内のデパートにも出店していますが、モナカ状のお麩に入ったお汁になる商品が主であまり生麩を扱ってはいらっしゃらないようです。

金沢 加賀麩不室屋

金沢の翌週に訪れた梅田阪急地下の不室屋さんでも生麩とともに販売していました。

このお鍋はお出汁がとても美味しいので、興味のある方はお取り寄せください。野菜高騰の今、比較的安価な水菜とキノコ類で美味しいお鍋ができます。

大雪が続き、北陸地方はご不自由が続いていることと思います。楽しい旅だっただけに現地のことが気にかかります。

どうぞ被害が少ないようにお祈りします。